職場での人間関係

コーチング

多文化主義国のカナダ

さやさん(仮名)はカナダで様々な文化を持つ人達と働く40代後半の女性です。

カナダは多国民国家と言われ、世界有数の多文化主義国としても知られています。

カナダが誕生したのは1867年なのでまだ160歳弱の若い国です。日本は今年の2月11日で2685歳なのでかなり年下ですね。

ジェームス
ジェームス

日本ってそんなに長い歴史があるんだね!

みか
みか

凄いよね。海外にいると日本国内にいるよりももっと日本の魅力を感じることができると思う。

ジェームス
ジェームス

ここ最近は日本は観光客にすごく人気だもんね!

みか
みか

観光客がマナーよくしててくれればもっと歓迎されるんだろうけどね。。。

移民を積極的に受け入れているので移民者で成り立っていて、元を辿ればみんな違う国から来ています。私の身近には東ヨーロッパ、西ヨーロッパ、インド、南アフリカ、東南アジア、東アジア、オーストラリア、南米から来ている人たちが多いです。

移民に消極的な日本に外国人が移民するという感覚とちょっと違いますよね。

一緒に働く人たち

そんなカナダなので、色々な文化の人と働くことが当たり前です。

とは言っても、親や祖父母の世代が移民をしてきて、2、3代目にもなれば一般的に言われる「カナダ人」の考え方や言動につながるのですが、私のような移民1代目となると母国の文化が染み付いているのでなかなか「カナダ人」と割り切った考え方や行動はできないというのが一般出来ではないでしょうか?

さやさんの場合「移民1代目」の同僚が多く、お国柄その人たちは自分の意見に自信を持ち、それを発言することを恐れない人たちが多いのです。

もちろんいつも言っていることでみんながみんなそうではありませんが、そういう性格の人たちが多い国から来た人たちという意味です。

ジェームス
ジェームス

やっぱり日本人は奥ゆかしいというか自分の発言をしない方が何事もスムーズに行くんじゃないかって思ってる人が多いんだよね。

みか
みか

そうだね、それも行きすぎると意見を言えない人になっちゃうんだけどね。

日本人の性格

さやさんは敏感な性格で、人の表情や声のトーンを深読みしてしまう事があります。

一緒に働いている人と和を築きながら働きたいと思うからこそ相手がなんとも思ってないことに対しても、「今この人はこう思ってるんじゃないか」と気を遣いながら深読みしていました。

そんな彼女とコーチングを始め最初に聞いたのは「果たして相手はさやさんが思うほど深く考えているだろうか?」という質問でした。

気を遣って常に周りの人達が上手く動けるように考えている人なので、相手のちょっとした表情や声のトーンを聞いて「今この人はこんなふうに思ってるんじゃないか?」「私が今これを言ったりやったことに対してこういうふうに思ってるんじゃないか?」と気持ちが休まらなく家に帰ってきてどっと疲れる日が続いていました。

私が30年近くカナダに住んでいて思うことは、日本人以外の国から来た人は私が知る限りではほとんどの人が一般的な日本人よりも「タフ」です。

周りをあまり気にしないので、私たち日本人より細かいことが気にならないし、人様にどう思われてるかなんて気にしていない人が多いのです。

逆にそのために日本人のように細やかなサービスを苦手とすることが多いのではないかとも思います。

ジェームス
ジェームス

細かいサービスって気づかないとできないもんね。

みか
みか

日本に一時帰国するたびに日本のサービスには感動させられるよ。

ジェームス
ジェームス

ボクもそこが日本の大好きなところの一つだよ。

職場での人間関係の悩み

さやさんとコーチングをしている時にちょくちょく名前が出てくる同僚のSさん。彼女がさやさんの職場での人間関係の悩みの種の一人でもありました。

Sさんは自分にとても自信があり、思ったことは恐れずに表現するし、さやさんよりもこの仕事での経験が少ないにも関わらず毎日我が道を行くのスタンスで仕事をしています。

さやさんは彼女と同じチームで仕事をすることになりましたが、相手のその堂々とした佇まいに少し押され気味になってしまい、経験豊かなさやさんが自分の意見を言いづらくなってきてしまっていました。

さやさんのやり方で進めたこともありますが、いつもSさんが自分のことをどう思っているか気になっていたのです。

私のことどう思ってるんだろう。。。

Sさんと話している時にさやさんを褒めたり承認するようは発言をしていたのでさやさんも本当のところSさんが自分のことを一体どう思っているのか計りかねる状態でした。

さやさんは経験豊富で、相手に頼られてると感じたり尊敬されてると感じるとその相手がちょっと無理を言ったりしてきてもあまり気にならないのですが、「この人は自分に対して疑心暗鬼なんじゃないか」と思う人からそんな態度を取られるとイラッとしたり不安になったりすると言っていました。

私も美容師やアイリストとして仕事をしていて、お客さんが何年も来てくれて安心して施術を受けてくれるお客さんと、新規のお客さんで不安そうにしてたり、私のやることに疑問を持っているような態度を示して質問ばかりしてくるお客さんだとこちらの気持ちにも影響してくるのでとてもわかります。

さやさんが言うには、同僚のSさんもある意味敏感で色々な物事に対して敏感に察知するのですが、それを表に激しく(笑)出すので、興奮状態になっている彼女に話しかけられると、Sさんが怒っている対象がさやさんではないのにその感情に巻き込まれてしまうことがあったそうです。

ジェームス
ジェームス

敏感な人ほど相手の感情の渦に飲み込まれてしまうもんね。

みか
みか

私もコーチングをするまではかなり飲み込まれてしまうことが多かったからすごくよくわかる。

ジェームス
ジェームス

今はどうなの?

みか
みか

コーチングを通してだいぶん感情のコントロールができるようになったよ!

俯瞰してみる

そこで提案させてもらったのは、その感情に持っていかれないようにするという事。セッションを通してイメージトレーニングなどをしながらその感情に持っていかれない練習をしました。

その後、さやさんは職場で誰かが何かに対して怒っていたら「あー、この人なんか怒ってるな」「あんなに怒って何があったんだろうなー」とある意味「他人事」として捉えることができるようになったという事です。

私もさやさんと同じで周りの雰囲気やエネルギーに左右されてしまうので、誰かがそばで怒ってたり悲しんでたりすると知らないうちに感情移入をしてしまって自分も嫌な気持ちになったり悲しくなったりしてしまいます。

冷静に考えるトレーニング

私がそういう場で感情移入しいないようにする練習法としては、ドラマを観ていて泣けるシーンで冷静に「この人は今これが悲しいから泣いているんだな」とか「これが恐怖で怯えてるんだな」とかナレーションをする事です。

そうすると不思議と「感情」がサーっと消えていき、主人公がおいおい泣いていても私も一緒においおい泣くことは減ってきました。

みか
みか

ドラマコウノドリだけは無理です。。。。笑

あー、妊娠、出産を経験したママには涙腺がいくつあっても足りないぐらいのドラマだよね

そしてもう一つコーチングを重ねていく中で提案させてもらったのは、Sが仕事中にさやさんに対して何かやってくれたりしたらThank you(ありがとう)を言うように心がけるという事です。

自分に対して例えば嫌がらせばかりしてくる人だとか、いじめてくる人に対してはできない事だと思うししなくていいと思いますが、Sの場合さやさんに対して褒めるような発言をしたり、ポジティブな事を言ってくれたりするという事だったので、そこにフォーカスする事を提案しました。

それで気づいたことは今まではSorry(ごめんなさい)の方が多かったという事でした。

日本人もどうしても「すみません」という事が多いと思いますが、実はカナダ人もそうなんです。アメリカ人には「カナダ人はすぐSorry(すみません、ごめんなさい)っていうよね」と冗談で言われることが多いんです。

それを意識してみると、なんと職場だけでなく、家庭もうまく回り始めたとの事です。

職場での人間関係のストレスが減ったので家庭もうまく行ってるのではないかとさやさんは言っていました。

Sさんとの関係も絶好調で、Sさんも周りもさやさんの雰囲気が良い方に変わったと思ってると思うとお話ししていました。

「ありがとう」と言うのを心がけよう!とか感謝の気持ちを忘れないようにしよう!ってたくさんの人が思っていると思います。

トレーニングと継続方法のコツ

ただそれを行動、継続することって一人では難しかったりしませんか?

人は物事をやり続ける事を苦手とします。どうしても忘れてしまったり、フォーカスできなくなってしまうのです。

それはあなただけではなく私たちの脳がそういう仕組みになっているんです。そういう時、2週間や3週間に一回のコーチングセッションが役立ってきます

「あ、2週間後にコーチみかにどうだったか聞かれるな。。。。ちゃんとやっておかなきゃ!」ってなるんです。

私があなたの良い「リマインダー」になっていい感じに背中を押しながらあなたの目指すところに進んでいき、あなたの思い描く人生を手に入れることができるのです。

あなたの人生はあなた次第で変えらるんです。

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